あれは昭和から平成に年号が移り、何かしら新しい時代の到来を感じる折であったからだろうか。・・・交流のある同士が、小さくても自分たちで勉強誌というか、ある形として自分の作品を残してみたい・・・という願望を持ち寄って思いだけが先走って(それは丁度数頭の馬が砂けむりを立てて駆けようとする状況に似ていたので)当時教えを頂いていた詩誌「木々」の大先達から「馬車」という佳き命名を頂戴して、その上、表紙のイメージまで探して下さるという幸運に恵まれて、今、こうして年二回の発行乍ら無事20周年を迎えることが出来、さまざまな想いが交錯して感無量である。
*・・・因みに表紙の「馬車」の像は古代ギリシャの出土品のレプリカ・・・
*・・・この20年間をふり返ってみると、おそるおそる踏み出した女性ばかりの始めの一歩≠ェ、次第に駒音を強めてきたように自負する。 後記に代えて(抜粋)
*こうして書いてくると、この20年間は夢の様でもあり、また「馬車」があったからこそ得られた友情、共同意識を思う。・・・
詩≠通して詩≠続けて過ごしたかずかすの人間的交流。「馬車」ありがとう。同人の方々、みんな本当にありがとう。・・・これからは益々速力を発揮してくれる「馬車」であることを祈念して、本号で編集発行人としての荷を降ろさせていただきます。
*全国の詩人の皆々様、本当に二十年間この薄い同人誌への御力添え、有難うございました。多くの御詩集、詩誌を賜って学ばせて頂きましたこと、この誌上で厚く厚く御礼申し上げます。これからも「馬車」の行く途、さまざまな曲折、冒険に何卒御力添え下さいます様、心から念じて。(久)として後記≠書かせて頂いた年月を愛しみながら御挨拶とさせて頂きます。
本当に有難うございました。これからは、作品、後記(久)で参加させていただき、微力ながら支えていく所存です。 久宗 睦子

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